OUR CHEF

name

Shohei Manago

眞砂翔平

title

PÂTISSIER

teal / Chef Pâtissier、Chef Chocolatier

Shohei Manago

CAREER

1988年生まれ。ア・キャトルを経て、クリオロにてスーシェフ、パスカル・ル・ガックの東京支店立ち上げ時よりシェフパティシエに就任。約10年勤務。2013 Japan Cake Show「味と技のピエスモンテ部門」金賞、2015 Japan Belcolade Award優勝、2016 Japan Cake Show「Top of Patissier」優勝、2017 Top of Patissier in Asia ベストショコラティエ受賞など、国内外のコンクールで受賞多数。現在は大山恵介シェフとタッグを組み、ease姉妹店として立ち上げたtealにてシェフパティシエを務めている。

STORY

クッキングパパを見てニラを育てたりしていました

小学校3年くらいの頃から自分で釣った魚を捌いたり、クッキングパパのニラたまの回を見て、ニラを育てて作ったりしていた子ども時代を過ごしました。高校の時に大学受験をしようと思い、本格的に勉強をし始めたのですが、その勉強がこれから社会に出た時に本当に必要なのか?という思いが出てきました。だったら自分の為になることをやろうかなと、小さい時の料理体験を思い出し、料理人になることを決めました。

お菓子の方に進んだのは、合わさっていく料理と違い、積み上げて作ることができ、配合を考えたりして科学的な視点で見れるのが楽しかったからです。

お店で働き、技術を磨きながら、その間に自分に投資するためにコンクールを受けていました。コンクールは今思うと分かりやすい指標になっていたんだと思います。このままお菓子を作っていても、普通のパティシエになってしまうんだろうなと感じていて。そこから抜け出すためのきっかけとして、コンクールで自分のクリエイションを披露するということは意味があることだと思い、取り組んでいました。

世界を見に行くことの大切さ

お店で働いていた時から、自分のお店を出そうとずっと思っていましたが、資本が無かったり繋がりもなく、なかなか形にできませんでした。お店を作りたいと思う理由はいくつかありますが、お店の名前が一番に出ていくような場所ではなく、自分の名前が一番に出るような環境が欲しかったのが大きな要因です。

そんなことを考えていた時、繋がりのあるシェフの紹介でSocial Kitchenに参加しました。Social Kitchenでは企業様との案件に取り組んでいきながら、環境を整えていき、遂に「teal」というお店を構えることができました。

ただ、今思うと本場フランスに行って現地を知ることもとても大切だと思うので、昔に戻るならフランスに行って欲しいですね。あとは色んな世界を見に行くこと。ビジネス的な視点で経済が発展している海外などに行き、色々見て回りたいです。僕は、昔からどっちが得かといった損得を考える性格だったので、早くに動いていたらもう少し変わっていたのかもしれません。

もちろん、ビジネススキルなどの基礎は必要です。僕の場合は、お店を出したばかりなので、ここからどうしていくべきなのかなどを会社ともっと沢山話し合っていきたいですね。素晴らしい人が沢山いて繋がりがある職場だからこそ話し合いを行い、外からの視点などを頂き、それらをすり合わせることでブランドとしても力がついてくるのではないかと思っています。

アパレルブランドのように

僕は、結局お客様はお店に来ると考えているので、場所があることは大切だと考えています。クリエイションができれば良いと思うこともありますが、やはり広がり方が違うなと。そこにモノが常にあることと、その期間しかないというのでは雲泥の差だと経験から気づきました。常にモノがそこにあれば、新しいお客様も来て、広がり、増えていくと思うので、お店を出す事は重要だと考えています。

僕が立ち上げた「teal」というお店はフラッグシップ的な要素もあり、僕たちが作るものを派生させて、発展させていきたいと思います。例えば、セカンドブランドとしてドーナツやアイスなどの一部を切り取って発展させていくみたいな感じで。アパレルブランドのような分岐の仕方をこのブランドで挑戦していきたいですね。